そーさぽ旭川とは

Q.そーさぽ旭川ってなに?

生活に困窮する人の就労支援に携わる中で、法制度に基づくフォーマルな支援からこぼれ落ちた人たちにたくさん出会ったことをきっかけに、2017年から設立に向けた準備を始めました。2020年8月に法人設立に向けた役員・正会員が揃って設立総会を開催し、同年10月に旭川市の認証を受け、NPO法人となりました。「そーさぽ」とは、「ソーシャル・サポート・ネットワーク」を省略した造語です。


Q.どうして、そーさぽ旭川を設立したの?

生活に困窮している人には、「困りごとと世の中にある支援がぴったりマッチしなくて困っている」という人が、たくさんいます。

医療保険、精神保健、障害福祉、介護保険、児童福祉、生活保護、生活困窮者支援、更生保護など、たくさんの法制度に基づく支援がありますが、法律に基づく制度である以上、当然ながら限界があります。

どの法制度も手が届かない、しかし支援を必要としている当事者は、「制度の狭間」「支援の隙間」で困っています。

私たちは、現場での実践を通じて、法に基づく支援の隙間を埋めるものが必要と考えるようになり、設立に至りました。


Q.そーさぽ旭川では、当事者の就労支援だけをするの?

NPO法人をつくりたい、と考えたきっかけは就労支援ですが、目標を一般就労に限定するわけではありません。

「はたらくこと」は、世の中で考えられているほど均質ではなく、一人ひとりの難しさはさまざまです。「はたらくことを難しくしているのはなにか、必要な支援はなにか」を丁寧に考えます。

それは必ずしも仕事を探すことではなく、生活リズムを身につける、コミュニケーションのトレーニングをする、利用できる制度について学ぶなど、幅広いものかもしれません。

当事者だけではなく、当事者がはたらく職場も支援対象です。

人材不足が社会問題となる中、企業が多様な人材とともにはたらく力をつけることは、企業の持続可能性、ひいては地域社会の持続可能性を高めることにつながると考えます。


Q.そーさぽ旭川では、どんなことをするの?

法制度に基づくフォーマルな支援の担い手との連携を図りながら、支援の隙間を埋めるインフォーマルな支援や場をつくり出すことを目指します。

はじめは支援者のネットワークづくりが中心となりますが、当事者の「こんなことなら、できるかも」「こんなこと、やってみたい」という気持ちを少しずつかたちにしたいと考えています。